ツクール上でのグラフィック表示に関する一工夫

今回作っているＲＰＧはＨシーンが存在するわけですが、基本的にVxAce標準のイベントコマンドは１枚絵の表示を扱いにくい仕様になっており、例えば別のグラフィックに演出を掛けながらスムーズに切り替えるのにも一苦労という感じです。

ひょっとしたらその辺を解決するスクリプトがどこかにあるかもしれないとは思うのですが、一見探してみても見つからず、自分でスクリプトを起こしている時間も無かったので、今回のＲＰＧはTES上でなんとか最低限の物を実現してみました。

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@picture layer=LAYER_PARTS_BACK file=File orign=ul x=px y=py transparent=255
@picture_move layer=Layer orign=ul x=px y=py transparent=0 time=30 wait=true
@picture layer=Layer file=File orign=ul x=px y=py transparent=255
@picture_erace layer=LAYER_PARTS_BACK

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LAYER_PARTS_BACKやLayerやFileやpxやpyには数字やファイル名が入ります。
本来表示したいグラフィックのレイヤーはLayerで、それよりも表示優先順位が低いレイヤーを一つ、演出用のレイヤーとして確保しておきます。

簡単に説明しますと、まず１行目で切り替え後のグラフィックを、切り替える前に表示されているグラフィックの下に表示しています。この状態ではもともと表示されているグラフィックの下に切り替えたいグラフィックが重なって表示されている状態になっています。

二行目ではもともと表示されているグラフィックを少しづつ透明にして最終的に見えなくする処理を行っています。
これによって下に表示されている切り替え後のグラフィックが、あたかも浮かび上がるかのように見えてきます。

三行目で、切り替え前のグラフィックを、切り替え後のグラフィックに直接差し替えています。透明度は元に戻して、見えるようにしています。既にバックに同じグラフィックが表示されているので、見た目は変化無く、内部的に同じグラフィックが２重に表示されている状態になっています。

最後の４行目で、バックに表示されていたグラフィックを消します。
３行目で既にグラフィックが切り替わっているので、バックのグラフィックを消しても見た目に変化はありません。

ちょっと面倒な感じにはなっていますが、これですとあまり難しい事をしなくても結構スムーズかつ綺麗にグラフィックが切り替わります。

パッパッと瞬間的に切り替わるのがどうにも気にくわない人はお試しを。