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褒め殺し:ギャラクシーエンジェル、の続き

CATEGORY雑記
普通の作品だと、例えば「成功はするけど願いは叶わない」とか「失敗したけど結局何かの方法で回避する」とかそういう流れ以外は取らないと思うのですが、この作品では躊躇無く世界が滅びたりするのです。

じゃあ、滅びた後どうなるのか、というと、どうにもなりませんw

そこから銀河が再生する描写も無ければ、そこから復活する言い訳も無く、まるでそんな展開が無かったかのように次の話が始まりますw


これは、矛盾がどうとか語る以前の適当さですがw
作法の一つとして見た時に画期的な示唆に富んだやり方と思われます。

長くなりそうなので、折ります。

まず、それだけで、ギャグのネタに広がりを見せる事。少なくとも『世界が滅びる』という流れを許された段階で、その流れでないと表現できない話やギャグを表現できるという事になります。

例えばOパーツによってヒロインが植物と同化し、他のヒロインが老死する中生きながらえ、数百年と生きた挙げ句に最終的に悟りみたいな物を獲得する、みたいな話もあったりします。もちろん、次にはそれが無かったかのように別の話が展開しますw

ゲームの1ルートでこういう感じのエンドを迎えるようなのはありますが、オムニバスという体裁を取っているとは言え同一の登場人物が毎回出てくるような作品でこういう話をやるのはかなり珍しいと思います。


また、最終的に風呂敷をたたむ必要が無いなら、風呂敷をたたむプロセスや伏線を物語の中に盛り込む必要も無く、よって、キャラクターの行動にも幅が出てきて、また突拍子も無い展開もやりやすくなります。

『館の奥の迷路に眠るOパーツを取ってくる』という出だしで始まる話があるのですが、普通、その館の中でのドタバタで1話を構成すると思います。

ところが実際は、『一人一人館に入っていき、そして館に最後に入ろうとした娘が、地震の拍子にその館の門の大きなヒビに拳がずっぽり入ってしまって抜けなくなってしまい、一人そのヒビから拳を抜くための努力をする』という話で1話をやりきったりしますw 次の話は館とは無関係な話ですw

突拍子も無い展開をするかとおもえば、オーソドックスなギャグをやる場合もあり、どうなるか全く展開が読めません。


もちろん、どんな状況でもこれを当てはめるのは難しいというか、基本的には悪手と判断されてもおかしくないやり方だと思いますw 多分、世間一般にあまり期待されていないギャグ作品だからこそ、このやり方が通じたのかもしれませんがw

ただ作品の制作論に関してもう大体手法が出きっていて目新しいやり方がなかなか見つからない中で、まだあまり研究も進んでいない、大きな伸びしろを感じさせるやり方だと思います。

以上です。




P.S.
とりあえず、この作品をどの程度見てたのかを書きますと、実際は4シーズンやっていたうちの3シーズンの途中
~4シーズン一杯という感じですw 全部見ていないのですw

ゲームのⅡを元にした続編のギャラクシーエンジェるーんは2話位見て、別の系統の作品だと思ったので見ていません。

ただ、多少誇張は入っていますが、デタラメを書いているつもりも無く、他の作品に比べて予想のし難い展開でそこに面白さを感じるという主旨そのものは本心ですw

だから、見ていない最初の方の話も見てみたいのですが、なかなかねw

ちなみに、これと同じ事をやっている作品を今まで他に見た事が無かったのですが、今クールに始まった『スペースダンディー』がまさにここに挙げた手法と同等の事をやっているようです。

スペースダンディーを見て面白いと思えるのなら、ギャラクシーエンジェルも楽しめるかもしれません。

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