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褒め殺し:ゾイド、の続き

CATEGORY雑記
つまり、『(子供から見た)リアルな世界観の中で、立派な大人が子供に翻弄されてやっつけられていく』という構図を楽しんでいたのだろうと。

子供からして、リアルな戦闘も人間ドラマも推理も明確に理解できなくても、その辺りが分かりやすく示されているだけで、楽しく見れてしまうとw


実際この手の構図は少年漫画や子供向けアニメなどに多く見られます。先にあげた「名探偵コナン」はもちろん、「ヒカルの碁」「ドラゴンボール」「NARUTO」「HUNTER×HUNTER」「ポケモン」等。

もちろんこの構図だと必ず大ヒットするというわけでもないし、子供しか出てこず子供の間だけで対決が完結するような話でも大ヒット作は当然あります。ただ割かし主人公に対しての困難の設定が作りやすいこともあって、結構頻繁に使われ、成功する例も多いと言う事です。


で、平成ゾイドも基本、この路線に沿ったものです。

第一シリーズの話の大筋は帝国軍と反帝国勢力の戦いの物語なのですが、少なくとも子供向けと言う事でイメージされる内容よりははるかにきちんと戦争をやっています。

また、ゾイド自体の設定も、恐竜型であるとかそういう見た目に反してある程度リアリティを持たせた仕様になっており、むしろ二足歩行型のロボットを実現させるよりは動物を模倣した四足歩行の乗り物を実現させたほうがより現実的、という考えさえよぎる内容となっています。

そしてその中で戦うのは、主人公とそのライバル役を除けばほぼ全員が大人。

またその主人公とライバル二人の対決も、ある種「ヒカルの碁」のような構成になっていて、実際直接対決するのは全編通して片手で数えられるほどしかないのですが、『いよいよ次はあいつと決戦だ』みたいな展開の仕方をし、そこがまた、大変盛り上がるのですw


そういう構成で作られたこのアニメは、子供大人広い層に受け入れられる事になり、アニメも当初予定されていた4クールを超え67話放映の上、さらにその終了後に続編『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』が放送されるという、予想外、異例のヒットを飛ばしたわけです。


P.S.
ただ惜しむらくは、その続編が戦争物ではなく、対戦格闘バトル物を前面に押し出したものになってしまい、第一シリーズの持ち味が完全に死んでしまった事でしょうか。

対戦格闘バトルへのこだわりはさらにテレ東で放映された『ゾイドフューザーズ』にも引き継がれ、やはりそちらも微妙な事にw

さらにその後に放映された『機獣創世記ゾイドジェネシス』では原点回帰的な作品になり、それなりに話題になり、スーパーロボット対戦でも採用されたりして、現在に至る、という感じです。

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