【まんがのかき方全百科】『連想』を用いてネタを展開させる
CATEGORY作法
ちなみに今回の記事は、自分の創作に生かせるように、大百科の内容にある程度付け加えた内容になります。
前回、蓄積された元ネタを展開する方法として置換、誇張、逆転、連想を紹介し、その中でも連想を除く３項目について詳しい説明をしたのですが、今回は連想について説明します。
と言っても、手法自体は実は前に紹介しておりまして、「作品のテーマを無理矢理にでもひり出すには」で用いた手法こそが、連想の基本となります。
ただ、前回はあくまでも「テーマ」を思いつくためのやり方なので漠然としていて良かったのですが、展開で連想を用いる時にはより具体的な内容でないとアイデアとして用いるのは難しいと思います。
そこで、連想されたキーワードから具体的なアイデアをひねり出すために、前に挙げた「置換・誇張・逆転」を用います。
例えば、前に上げた王道ＲＰＧから出てきた連想に関して、これだけでは具体的なアイデアとしては使用が難しいでしょう。そこで以下のように色々組み合わせてネタを思考実験的にいじり回します。
例１）
○ 連想から出てきた「ドワーフと仲の悪いエルフ」というのは普通なので、逆転して「ドワーフと仲の良いエルフ」というのを考えてみる。
○ それは別にドワーフに限らず、別種族と分け隔てのないエルフなのではないだろうか
○ さらに誇張してみると、それはモンスターとも仲良く出来る、超博愛主義者かもしれない
例２）
○ 「エルフ->美しい」はある意味普通なので、美しいものとは無縁のものに置換してみる。
○ 上げられたキーワードの中では「ゴブリン」が該当しそうなので、「美しいゴブリン」とはどんな物なのかを考えてみる
○ 何かのハーフとして生まれたそれは、ゴブリン達の価値観の中では逆転してやはり「醜い」存在なのかも知れない
○ ゴブリン達が「一族の中で一番醜い存在」だと噂していたので、どんな化け物が出てくるかと思ったら、実はとんでもない美形だった。みたいなネタを展開できるかも知れない
例３）
○ 「不老長寿のエルフ」を誇張して、人類の有史以来から現代まで存在するエルフというのを考えてみる
○ そこから連想されるキーワードとして、各地を旅するエルフを連想できる
○ そこを逆転して敢えて１カ所に留まるエルフを想像してみる。
○ 森に住んでいてそこに留まっているのは当たり前なので、キーワードの中でも「人間の有史以来から、一つの城に留まっているエルフ」というのを想像してみる
○ そういうエルフが王様や神様や魔王みたいな存在として座しているのは自然な流れかも知れないが、ある意味当たり前っぽいので、逆転して普通の人間としてのスタンスを崩していないエルフというのを想像してみる
etc...
最初はポンポンとアイデアは出ないと思いますが、ぱっと出ないようなら全てキーワードと展開を総当たりで組み合わせてみて考えるのも良いと思います。
例えば「ドワーフと仲の悪いエルフ」というモチーフについて逆転だけではなく、誇張や置換をした場合どうなるかを考えてみたり、「美しいエルフ」を誇張や逆転した場合にどうなるか考えてみたり。
個人感では、まずは逆転を考えてみると使いやすいアイデアが出やすいと思います。また置換も漠然と何に置換するかを考えるより、連想時に浮かんだキーワードと置換してみるのが考えやすいと思います。
こんな感じで、面白いネタに出来るか思考実験を日々繰り返していけば、徐々に力はついていくと思います。
ちなみに、展開の手法は「置換」「誇張」「逆転」「連想」だけではなく、他にも色々あると思われます。今回挙がった４つはあくまでもとっかかりであり、この４つを発展させたりオリジナルの展開法を発見したりする事によってアイデアに磨きがかかり、自分らしさも出てくると思われます。
次は、勉強法としての「観察」に関して、私的に補足を入れたいと思います。
前回、蓄積された元ネタを展開する方法として置換、誇張、逆転、連想を紹介し、その中でも連想を除く３項目について詳しい説明をしたのですが、今回は連想について説明します。
と言っても、手法自体は実は前に紹介しておりまして、「作品のテーマを無理矢理にでもひり出すには」で用いた手法こそが、連想の基本となります。
ただ、前回はあくまでも「テーマ」を思いつくためのやり方なので漠然としていて良かったのですが、展開で連想を用いる時にはより具体的な内容でないとアイデアとして用いるのは難しいと思います。
そこで、連想されたキーワードから具体的なアイデアをひねり出すために、前に挙げた「置換・誇張・逆転」を用います。
例えば、前に上げた王道ＲＰＧから出てきた連想に関して、これだけでは具体的なアイデアとしては使用が難しいでしょう。そこで以下のように色々組み合わせてネタを思考実験的にいじり回します。
例１）
○ 連想から出てきた「ドワーフと仲の悪いエルフ」というのは普通なので、逆転して「ドワーフと仲の良いエルフ」というのを考えてみる。
○ それは別にドワーフに限らず、別種族と分け隔てのないエルフなのではないだろうか
○ さらに誇張してみると、それはモンスターとも仲良く出来る、超博愛主義者かもしれない
例２）
○ 「エルフ->美しい」はある意味普通なので、美しいものとは無縁のものに置換してみる。
○ 上げられたキーワードの中では「ゴブリン」が該当しそうなので、「美しいゴブリン」とはどんな物なのかを考えてみる
○ 何かのハーフとして生まれたそれは、ゴブリン達の価値観の中では逆転してやはり「醜い」存在なのかも知れない
○ ゴブリン達が「一族の中で一番醜い存在」だと噂していたので、どんな化け物が出てくるかと思ったら、実はとんでもない美形だった。みたいなネタを展開できるかも知れない
例３）
○ 「不老長寿のエルフ」を誇張して、人類の有史以来から現代まで存在するエルフというのを考えてみる
○ そこから連想されるキーワードとして、各地を旅するエルフを連想できる
○ そこを逆転して敢えて１カ所に留まるエルフを想像してみる。
○ 森に住んでいてそこに留まっているのは当たり前なので、キーワードの中でも「人間の有史以来から、一つの城に留まっているエルフ」というのを想像してみる
○ そういうエルフが王様や神様や魔王みたいな存在として座しているのは自然な流れかも知れないが、ある意味当たり前っぽいので、逆転して普通の人間としてのスタンスを崩していないエルフというのを想像してみる
etc...
最初はポンポンとアイデアは出ないと思いますが、ぱっと出ないようなら全てキーワードと展開を総当たりで組み合わせてみて考えるのも良いと思います。
例えば「ドワーフと仲の悪いエルフ」というモチーフについて逆転だけではなく、誇張や置換をした場合どうなるかを考えてみたり、「美しいエルフ」を誇張や逆転した場合にどうなるか考えてみたり。
個人感では、まずは逆転を考えてみると使いやすいアイデアが出やすいと思います。また置換も漠然と何に置換するかを考えるより、連想時に浮かんだキーワードと置換してみるのが考えやすいと思います。
こんな感じで、面白いネタに出来るか思考実験を日々繰り返していけば、徐々に力はついていくと思います。
ちなみに、展開の手法は「置換」「誇張」「逆転」「連想」だけではなく、他にも色々あると思われます。今回挙がった４つはあくまでもとっかかりであり、この４つを発展させたりオリジナルの展開法を発見したりする事によってアイデアに磨きがかかり、自分らしさも出てくると思われます。
次は、勉強法としての「観察」に関して、私的に補足を入れたいと思います。